ここのところマルシェに行くたびにこれで最後かもと思ってつい買ってしまう、とうもろこし。今年は何度このとうもろこしスープをつくったことか。。。
とうもろこしの黄色はポカポカ太陽の色。
こちらベルギーでも栗が落ちはじめ冬に向けての支度に取りかかる時季に入りました。10月は愛惜の情が漂う「名残りの月」とも呼ばれるそうですが、わたしもこの時期いろんな名残りを感じながら過ごす今日この頃です。
ここのところマルシェに行くたびにこれで最後かもと思ってつい買ってしまう、とうもろこし。今年は何度このとうもろこしスープをつくったことか。。。
とうもろこしの黄色はポカポカ太陽の色。
こちらベルギーでも栗が落ちはじめ冬に向けての支度に取りかかる時季に入りました。10月は愛惜の情が漂う「名残りの月」とも呼ばれるそうですが、わたしもこの時期いろんな名残りを感じながら過ごす今日この頃です。
以前、Temps de douceur でみなさんに飲んでいただいた釜炒り煎茶。あれから随分と時間が経っていますが今日は冷蔵庫で保管しておいたものをもう一度、ゆっくりと試飲してみました。
このお茶は九州の奥地で生産され幻のお茶と言われているそうです。 初めてこの釜炒り煎茶を飲んだとき、中国茶を思わせる味わいがあるなと感じたのですが、それもそのはず、調べてみると中国から伝わった釜炒り製法で作られるお茶で、日本茶の中でも最も中国茶に近いお茶とありました。
釜炒り製法には嬉野製法と青柳製法の2種類ありますが、今日試飲したものは製法が難しいと言われる青柳製法のもの。釜炒り茶の最大の特徴は、釜香かまか と言われる香りで、釜香の凄い所は、だんだんと煎を重ねてから出てくるところだそうですが、正しく中国茶そのものですね。香りが変わっていく事を楽しむお茶は日本茶にも中々ないそうですが、たまには香りを楽しむための日本茶時間も良いものですね。
釜炒り茶の達人の釜炒り煎茶。時間が経っているのにも拘らず、その味わいの品質は変化していませんでした。そして 二煎目のお茶の味わいから、わたしが感じたものは笹餅。地元の方が摘みたての笹の葉で作ってくれた笹餅の味わいと香りがふわっと浮かんできました。そう、笹餅も同様、香りを楽しむお菓子ですよね。日本茶以外にもワイン、紅茶、日本酒などを味わいながら連想する味を探し出すのって楽しくて大好きです。
今日も食卓を囲んで幸せな時間をどうぞお過ごしください。
りんごの美味しい季節になりましたね。わたしが暮らすベルギーには野生のりんごの木があって、今年もたくさんのりんごを実らせました。 りんごに纏わるお菓子の思い出はいくつかありますが、その中でも一番新しい思い出に昨年の2016年の冬にある方に作っていただいたりんごのパイの温かみが今も心に深く残っていて。。。
その方は年の差は親子ほどある若きアーティスト、トンガリチーハさん。丁寧に作られたりんごのパイから作品に注ぎ込む愛情はさぞかし深いのだろうなと感じました。美味しさ以上に心に届く味っていうのはこういうものなんだなぁ、と大切なこと、教えていただいたような氣がします。
吟味した素材で作ってくださったのはマクロビのりんごパイ。優しい味わいで心がトロけそうになったあの日。あまりに嬉しくて包装されていた箱を大切にベルギーに持ち帰りました。
この秋もりんごのお菓子でほっこりしたいですねぇ。
午後の紅茶のお供に、普段は息子に焼いているパンケーキを今日はじぶんのために。
石臼で丁寧に挽かれた古代小麦とシェーヴル専門に愛情込めて手作りしているところのヨーグルト、そしてBIO農業で、野外で飼育されているニワトリの卵にひとつまみの岩塩。それだけで十分おいしいのですが、わたしは小麦のおいしい味わいを壊さないように、ほんの少量のメイプルシロップをたらしていただきます。
時には自分のために丁寧にお茶を淹れて、自分自身を労ってあげること、大切ですね。
さぁ、これから薔薇の実の仕込みに取り掛かりましょ。
10月のTemps de douceur では生栗の自家製クリームをたっぷり絞った Monc Blanc モンブランをご用意いたします。モンブランに合わせようと昨日、野薔薇の実を摘んで参りました。
下記の写真はこの夏フランスのAnnencyへ帰国されたパティシエの方が添付してくれたもの。アルプスのふもとのかわいい街でフランスのヴェニスと言われています。奇麗ですね。「寒くなったら美味しい生クリームを送ります」って。。。
9月のTemps de douceur も無事終了。ご参加くださった皆さまどうもありがとうございました。
開催中、咳をされている方が数名お見えになりましたが、この時期、気温と共に湿度が下がり、空気の乾燥により肌表面だけではなく体内にも影響を与えます。外界からからだを守る鼻の粘膜が乾くと風邪もひきやすくなるそうです。
今月のデザート二皿目には人参、かぼちゃ、パセリを使用しましたが、どれもカロテンが豊富な野菜です。βカロテンは体内でビタミンAに変換され、髪の健康維持や、視力維持、粘膜や皮膚の健康維持、そして、喉や肺など呼吸器系統を守る働きがあるといわれています。
旬の味覚をたっぷり食べてからだに潤いを与え、これから迎える寒い冬に向けて備えて行きたいですね。
メニュー最後に紅茶と共にお出ししているミニャルディーズ。9月は焼きたてマドレーヌを。
以前フランスのロレーヌ地方のマドレーヌの里 Commercy コメルシーを尋ねたときにミラベルの入ったマドレーヌを食べたあの日を思い出し、今旬のミラベルを香り高く蜂蜜のような甘みがする甘口ワインのソーテルヌで煮込んだものを添えました。
日を増すごとに秋を感じる瞬間が増えてきた今日この頃。日曜朝一のマルシェに出かけた際には街路樹のマロニエ(栃の木)の実がわたしの右肩に落下。実りの秋、到来ですね。
開催前にサロンや玄関の作品の入れ替えをしていただけることになり、9月のTemps de douceur では秋らしい雰囲気でみさまをお迎えできることになりました。飾り棚には着物の染め色を感じる素敵な和のやさしい色合い。玄関には可愛らしい薄紅色。サロンの壁には今旬の果物の葡萄を思わせるみずみずしい色調が目を惹きます。是非、作品を肉眼でご覧になっていただけたらと思います。
REIKO TAKIZAWA《 incident / インスタレーション》他の作品はこちらから。
一日の始まりの白湯。この器は、昨年本帰国をされた方がベルギー駐在中に陶芸のアトリエに通われて制作されたもの。戴いた器に添えられたお手紙にはかわいらしい花形の「文香」がはいっていて二度ビックリ。こういうの初めてだったのでとっても新鮮で心に残りました。彼女はいつも背筋の伸びた方でした。お元気かなぁ。懐かしくおもいます。
手紙にしたためた想いと香りを届けられる文香は日本の素敵な文化ですね。
今日から9月。どんな秋になるのかなぁ。
ワロン地方で開催されたワイン祭りでアペリティフ用のワインを仕入れて参りました。
今日も暑い一日となりそうです。開催まであと2週間ほどですが、心地よくみなさまにお召し上がりいただけるよう、もう少し涼しくなってくれること祈ります!
写真一枚目は2017年2月のデザート。コーヒーとドライ無花果と・・・
マルシェでは小ぶりで実がきゅっと引き締まった今旬の無花果を見かけます。味が濃厚でみずみずしくとってもおいしいです。9月の開催の食材のひとつに!
先日、いつも使用している生クリームやミルクのプラント(牛乳工場)を訪ねました。アルデンヌ地方には放牧された牛たちがのんびりと草を食べたり、緑のじゅうたんの上に氣持ちよく寝そべる姿がどこもかしこにもありました。
青草が主体となる夏場は乳脂肪分が低く、乾草やサイレージなどが主体の冬場は乳脂肪分が高くなります。夏の青い草を食べるとよりいっそう色素のカロテンが牛乳にうつり黄色っぽくなります。生クリームも淡いベージュ色に仕上がります。なのでクリームライン(冷蔵庫にしまっておくと上部に生クリームが固まる)といわれる状態は季節によって異なります。 そろそろ終わりを迎えるベリー系の果物にベージュ色した生クリームを添えて、シンプルに素材の味を楽しんでみるのもよいですね。
それにしてもベルギーの国土は日本の四国ぐらいなのに、こんなにも牛の放牧のために土地を使用し自然放牧を重視しているということは、延いては人生観の大きな違いとでも言えるのではないのかなぁ。その日アルデンヌの風景を眺めながら食の大切さを改めて考えさせられた貴重な一日となりました。