アルデンヌの放牧風景
先日、いつも使用している生クリームやミルクのプラント(牛乳工場)を訪ねました。アルデンヌ地方には放牧された牛たちがのんびりと草を食べたり、緑のじゅうたんの上に氣持ちよく寝そべる姿がどこもかしこにもありました。
青草が主体となる夏場は乳脂肪分が低く、乾草やサイレージなどが主体の冬場は乳脂肪分が高くなります。夏の青い草を食べるとよりいっそう色素のカロテンが牛乳にうつり黄色っぽくなります。生クリームも淡いベージュ色に仕上がります。なのでクリームライン(冷蔵庫にしまっておくと上部に生クリームが固まる)といわれる状態は季節によって異なります。 そろそろ終わりを迎えるベリー系の果物にベージュ色した生クリームを添えて、シンプルに素材の味を楽しんでみるのもよいですね。
それにしてもベルギーの国土は日本の四国ぐらいなのに、こんなにも牛の放牧のために土地を使用し自然放牧を重視しているということは、延いては人生観の大きな違いとでも言えるのではないのかなぁ。その日アルデンヌの風景を眺めながら食の大切さを改めて考えさせられた貴重な一日となりました。
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