釜炒り煎茶
以前、Temps de douceur でみなさんに飲んでいただいた釜炒り煎茶。あれから随分と時間が経っていますが今日は冷蔵庫で保管しておいたものをもう一度、ゆっくりと試飲してみました。
このお茶は九州の奥地で生産され幻のお茶と言われているそうです。 初めてこの釜炒り煎茶を飲んだとき、中国茶を思わせる味わいがあるなと感じたのですが、それもそのはず、調べてみると中国から伝わった釜炒り製法で作られるお茶で、日本茶の中でも最も中国茶に近いお茶とありました。
釜炒り製法には嬉野製法と青柳製法の2種類ありますが、今日試飲したものは製法が難しいと言われる青柳製法のもの。釜炒り茶の最大の特徴は、釜香かまか と言われる香りで、釜香の凄い所は、だんだんと煎を重ねてから出てくるところだそうですが、正しく中国茶そのものですね。香りが変わっていく事を楽しむお茶は日本茶にも中々ないそうですが、たまには香りを楽しむための日本茶時間も良いものですね。
釜炒り茶の達人の釜炒り煎茶。時間が経っているのにも拘らず、その味わいの品質は変化していませんでした。そして 二煎目のお茶の味わいから、わたしが感じたものは笹餅。地元の方が摘みたての笹の葉で作ってくれた笹餅の味わいと香りがふわっと浮かんできました。そう、笹餅も同様、香りを楽しむお菓子ですよね。日本茶以外にもワイン、紅茶、日本酒などを味わいながら連想する味を探し出すのって楽しくて大好きです。
今日も食卓を囲んで幸せな時間をどうぞお過ごしください。
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2017.10.05 23:02
2017.10.05 14:38